目を細める事
人の心は移り変わっていく。
時代と共に流行りがあるのと同様に人々はそれぞれの好み、例えば服装や髪型など変わりゆくものだ。
こんな事を不意に思い出したのは、数年前に好きで聴いていたアーティストの曲を最近になって改めて聴いていた事が所以である。
簡単に言うと、懐かしい。の一言だ。
当時の心境を振り返るのと同時に曲に対する共感、質感を思い出すのだが、そんな時代もあったなあと、数年前にはあったはずの青春時代へ目を細める事になる。
そして、引っ張っておいてそのアーティストというのがaikoだと告げよう。
私がaikoの曲と重ねていたのが中学時代の片思い相手(その後初めての彼氏になる)の事だと告げよう。
どうだろうか、二十歳になった私には思い出すだけで恥ずかしい。aikoのあなたとあたしの世界観が、今の私の中にはない乙女が、そこには確かにいたのだと思い知らされる。大事なことなので繰り返すが、今の私の中には乙女が存在しない。
当時の私と今の私では経験の差が明らかだ。悲しい事に失恋だって何度かした。
そして薄らいでいくのが脳内お花畑のような、嫉妬や執着のある恋愛の世界。まだ二十歳なんだから、と言われがちな私は、人生の先輩方からすれば恋愛をよく知らない小娘に見えるのであろうが、あのaikoが好きだった少女が恋愛とはなんぞやという気がしている。ちなみに、私には付き合って3年になる彼氏がいる。
そんな私も今、aikoをまた聴きたいと思った。
歌詞がどうとか愛がどうとかそんな事は置いといて、私がこの記事で言いたい事はaikoは天才だという事。壮大な書き出しから始めたが深夜で脳が働かないので唐突に締めくくる。